「六曜星」とも「六輝（ろっき）」とも呼ばれる「六曜」は、日の吉凶を示すものです。
多くのカレンダーに記載があり、日柄の判断基準として最も一般的に用いられています。
六曜の起源などは明らかではありませんが、中国で時刻の吉凶を占ったものが、室町時代ごろに日本に伝わり、占いへ変化したと考えられています。はじめはそれほど重視されていなかったようです。六曜が流行したのは第二次世界大戦後で、比較的新しい暦です。

先勝
【よみ】せんしょう、せんかち、さきかち
【吉凶】午前中は吉、午後は凶。先んずれば勝つという意味。急ぐことが吉とされる日です。急用や訴訟によい日といわれます。

友引
【よみ】ともびき
【吉凶】午前中と夕方は吉、正午のみ凶。凶事が友に及ぶという意味。特に葬式を忌みますが、「友を引く」として結婚式にはよろこばれます。本来は、何をしても勝負がつかないとされる日でした。

先負
【よみ】せんぶ、せんまけ、さきまけ
【吉凶】午前中は凶、午後は吉。先んずれば負けるという意味。何ごとも控え目にすることが吉とされる日です。急用・争い事・公事を避け、静かに待つのがよいといわれます。

仏滅
【よみ】ぶつめつ
【吉凶】すべて凶。仏も滅するような最悪の日という意味。特に勝負事と取り引きに悪い日とされます。古くは「物滅」と表記していて、仏教とは関係ありません。

大安
【よみ】たいあん、だいあん
【吉凶】すべて吉。大いに安しの意味。旅立ち・移転・開店・結婚など、万事に良いとされる大吉日です。

赤口
【よみ】しゃっこう、じゃっこう、しゃっく
【吉凶】凶、正午のみ吉。赤口神という鬼神が人々を悩ます日。赤口神が休むという午の刻だけは吉とされます。特に祝い事には大凶とされ、「赤」からの火や血の連想で、火の元やけがに注意する日ともいわれます。

六曜は日替わりで「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」を繰り返しますが、旧暦の各月はじめにくる六曜が決まっていて、朔日（1日）に六曜が変わります。現在のカレンダーで時々六曜の順番が変わっているのは、このためです。
・正月 / 7月の朔日・・・先勝
・2月 / 8月の朔日・・・・友引
・3月 / 9月の朔日・・・・先負
・4月 / 10月の朔日・・・仏滅
・5月 / 11月の朔日・・・大安
・6月 / 12月の朔日・・・赤口

六曜が日本に伝わった当初は、現在とは違い、次のような呼び名であったといわれます。

大安・泰安
【よみ】たいあん
【日の吉凶】吉日
【今の六曜】大安

留連・流連・立連
【よみ】りゅうれん
【日の吉凶】悪日
【今の六曜】友引

速喜・則吉
【よみ】そっき・そっきち
【日の吉凶】善日
【今の六曜】先勝

赤口
【よみ】しゃっく
【日の吉凶】悪日
【今の六曜】赤口

小吉・周吉
【よみ】しょうきち・しゅうきち
【日の吉凶】幸日
【今の六曜】先負

空亡・虚亡
【よみ】くうぼう・きょぼう・こもう
【日の吉凶】悪日
【今の六曜】仏滅