年賀状・暑中見舞い、はがき作成・印刷方法、年賀状ソフト等の情報を提供するサイトです。
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手紙の基本形式
はがきと手紙
はがきと手紙(封書)は、内容と出す相手によって使い分けます。
はがきは略式で、正式には封書となりますので、目上の人に宛てる場合、改まった依頼、お詫びなどの重要な用件には、封書を用います。
年賀状や暑中見舞いをはじめ、季節の挨拶状などは一般にはがきを用います。
手紙の基本構成
前文
主文
末文
後付
相手への敬意を表す
縦書きの例
横書きの例
[1] 頭語 | 拝啓 |
[2] 時候の挨拶、安否伺い | おだやかな小春日和が続いております。ご家族の皆様にはますますご清祥のことと存じます。 |
[3] [4] 起こし言葉 / 本文 | このたびは、長女さくらへの七五三のお祝いをお送りくださいまして、まことに有難うございました。 ご媒酌の労をお取りいただいて以来、葉書様にはさくらの成長の節々に一方ならぬご厚意を賜り、感謝の念に堪えません。 おかげさまで、さくらも二歳半。 女の子だというのに相変わらずやんちゃで、親の手を焼くこともしばしばありますが、晴れ着には節句のためにと伸ばした髪で結うことができました。 お参りの時の写真をお送りします。 娘より私の方が緊張しているように見えますが、お笑いにならないようお願い申し上げます。 |
[5] 結びの言葉 | この月末にも、直接お礼に上がりたいと思っております。ご都合をお返事いただければ幸いです。 末筆ながら、ご自愛のほどお祈り申し上げます。 |
[6] 結語 | 敬具 |
[7] 日付 | 平成二十九年十一月十七日 |
[8] 署名 | 鈴木一郎 |
[9] 宛て名 | 葉書大介様 |
[10] 脇付 | 侍史 |
頭語と結語
頭語(冒頭語、起首、起筆)は、手紙の切り出しで相手に対する敬意を表します。しめくくりに使用する結語と対になっており、組み合わせに決まりがあります。
年賀状や寒中見舞い、暑中見舞いや残暑見舞いなどの季節の挨拶には、頭語・結語は不要です。弔事の手紙、詫び状、抗議文にも、頭語・結語は用いません。
一般的な発信
(一筆啓上申し上げます)
(かしこ)
一般的な返信
(お手紙ありがとうございます)
(かしこ)
丁重な発信
(謹んで申し上げます)
(かしこ)
丁重な返信
(お手紙謹んで拝見いたしました)
(かしこ)
緊急の場合
(とり急ぎ申し上げます)
(かしこ)
(返事を待たずに)再信する場合
(重ねて申し上げます)
(かしこ)
前文を省略する場合
(前略ごめんください)
(かしこ)
※( )内は女性用
拝啓や一筆啓上などは「謹んで申し上げます」の意味があります。重複させて「拝啓 謹んで一筆啓上申し上げます」などと書かないように!
前文
頭語に続けて、季節の移り変わりを手短かに表現します。「盛夏の候」のように、季節のキーワードに「候」や「みぎり」を付けたものや、「草木も暑さにぐったりしています」のように、口語調の表現があります。相手によって使い分けます。
時候の挨拶に続けて、相手の安否を気遣い、こちらの様子を述べます。お礼やお詫びの挨拶があるときは、この後に続けます。
主文
主文は手紙の本題、骨格となる部分です。一般に、「さて」「ところで」などの起こし言葉に続けて、用件を切り出す形で主文に入ります。
述べたい項目に優先順位を付けて、要領よくまとめます。句読点や段落分けで、読みやすくする配慮をしましょう。
先方の呼称が行の後半にこないように、数字や金額は2行に渡らないように、などの配慮もしましょう。
末文
結びの言葉は、主文に合わせて書きます。
一般には、今後の指導や厚誼(こうぎ)を願い、先方の健康や繁栄を祈る文で締めくくりますが、お礼やお詫び、返事を求める場合もあります。
お礼の手紙であれば、「略儀ながら書中をもって御礼申し上げます」、返答をいただく場合には「お返事いただければ幸いです」などで結びます。
最後に、頭語に対する結語を忘れずに。
後付(あとづけ)
後付は、「いつ」「誰が」「誰宛てに」書いた手紙なのかをきちんと示すものです。
発信日は、あらたまった手紙には年、月、日を入れます。慶事などで「吉日」とすることもあります。
連名で署名する場合は、上位者が宛て名に近い方になるよう、下位の者から書きます。
脇付(わきづけ)
脇付は、相手に対するへりくだった気持ちと敬意を表すものです。
宛名の左下に、やや小さく書き添えます。
脇付の例
一般 | 貴下 机下 |
目上の人へ | 侍史 尊前 |
父母へ | 膝下 尊下 |
添え文
主文に補足したい場合は、「追伸」「追って」などを用い、添え文に書きます。本文よりも多少小さめに書きましょう。
添え文は、目上の人への手紙では失礼になります。
慶事の場合は「返し書き」、弔事の場合は「繰り返し」を意味するため、添え書きはしません。